無線従事者への道:第4級アマチュア無線技士


[4アマ免許証の画像] 筆者の4アマ免許証。(悪用防止のため一部伏せております。)


アマチュア無線を行うには、最低限必要な資格だ。4級から1級までの4階級に分かれているうちのもっとも初級にあたる資格だが、免許発給数は3級以上の総計よりはるかに多いようだ。もちろん、無線従事者としての操作範囲や試験の難易度は、上級ほど広く難しくなり、この4級がもっとも狭く易しいわけだが、この4級が他の級と決定的に異なる点は、モールス符号を覚える必要がなく、工学と法規の学科試験しかないことだ。裏を返せば4級の資格ではモールス符号による電信が行えないということであるが、電信以外のことなら電話でもSSTVでも、何でもできる資格であり、初級とはいえ、資格がないとあるとではまったく違うのだ。趣味の世界で、無免許でトランシーバを使うとなると、10mWのいわゆる特小のトランシーバと27MHz帯のCB機しか事実上選択肢にないが、4アマを持っていれば、同じような予算で300mWの小型トランシーバが使えるし、その気になればHF帯なら10W、VHF帯や430MHz帯なら20Wのパワーが出せ、アンテナも好きにできる。

そして、試験のレベルも、容易な部類に入ると考えられるし、東京・晴海の日本無線協会本部では毎週のように試験が行われており、月1回「当日受付試験」と呼ばれる、「飛び入り参加」の試験もあるので、東京近辺在住ならばなおさら敷居が低いといえる。4アマを受験する人の多くにとっては、それがおそらく初めての無線従事者の国家試験であり、計画的な試験勉強の要領をわかってなくて当然だ。なので、合格する自信がついたらそのつど受験できることはありがたい。筆者も、2001年9月、この当日受付試験の恩恵にあやかり、(自己採点の結果)両科目満点の一発合格で4アマの資格を取得した。

さて、これは「受験記」なのではあるが、上記の事情で計画的なことは何もしていないので、教材とかバックグラウンドになっていることを簡単にまとめておく。

完全丸暗記系の本
ある程度電気工学の知識があれば、工学も法規もこの手の本1冊で十分だ。ただし、工学の解き方が理解できないのであれば、電機大などから出ているちゃんとした参考書がいいかもしれない。 また、法規は生きものであり、常に変わっているので、最新のものを選ぶようにしたい。過去問として出ているものは別として、「郵政省」なんて出てくる本はアウトだ。
ラジオライフ
ずっと読んでいる雑誌。試験の点数には直結しないかもしれないが、予備知識として試験勉強、そして実運用上の助けになっている。
いままでの学歴
「学歴」という言葉にアレルギーを持つ読者も多いだろうが、アカデミックな話をしているので、避けて通れない問題だ。筆者は学生時代電気を専攻し、電力とかインピーダンスなどのことは一通り習得している。上記で「完全丸暗記系の本」1冊で十分、と書いているのは、筆者にそういうバックグラウンドがあるからであって、そういう専攻でなかった方にとっては、あくまで参考として捉えてほしい。

また、4アマを受験する人の多くは、無線をやるのが始めてであり、局免の実物を見たことがない人が多いと思うが、総務省のWebサイトの無線局の免許情報検索を利用し、無線局免許状にどのようなことが記載されるのかを把握しておくことをお薦めする。なぜなら、それが法規の試験に出題され、なおかつ問題集や参考書だけでは覚えにくいからだ。

そして、無事4アマを取得したら、ほとぼり冷めぬうちに他の資格にチャレンジするのもよし、すぐに開局するもよし。はじめて開局する場合は、記入法が詳しく解説されているJARL製の申請書を買って利用するのがおすすめだ。(ほかのところからも発売されてるかもしれないが、筆者はたまたまJARLのものを使用した。)一方、2回目以降の申請の場合は、管轄の総合通信局から申請書の書式をダウンロード(つまり、無料で入手)し、最初に買ったJARLの申請書付録の解説や、1回目の申請書の控えを参考にして記入することをおすすめする。こういうのに慣れるのも、勉強と考えたい。

以上、受験記というよりはアドバイス的な性格が濃くなったが、筆を置く。


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